長崎、島原半島の富士山(標高180m)

富士山の案内板

大変整備の行き届いた、地元の方々に大切にされている長崎県南島原市口之津の富士山。
20分ほどで登頂でき、山頂から南側の口之津港の景色がとても見事でした。

口之津港からの風景
地図

長崎県南島原市の口之津へ

2024年の大型連休は連日雨の予報だったので自宅でのんびりする予定でしたが、一転、連休後半に晴れる日がありそうです。
チャンスとばかり、初めての富士山登頂&日の出の撮影を計画。
と言っても、標高3,776mの富士山ではなく、九州の長崎県南島原市にある180mの「富士山」です。

5月4日の朝9時、晴れ渡った雲仙市の多比良港から島原半島入り。
車で国道251号線を海沿いに南下し、島原市内で朝マックをドライブスルー。
深江町の道の駅に寄り道をして雲仙普賢岳を眺め、さらに南へ。
11時に南島原市の口之津(くちのつ)港に到着しました。

目指す富士山は、港から北へ2kmほど。
向かい始めると、キレイな円錐状でこんもりとした小さな山が見えてきました。
国道389号線の両側に入り口の案内板があってとても親切。
そこから矢印の方へ坂道を50mほど上った所、鳥居の奥の広場に車を置かせていただきました。

富士山登山口の矢印

富士山の登山口

登山口の案内板には、ここ口之津の富士山は150万年前の海底火山で出来た山で、山頂の富士山神社は約1,200年前の平安時代に駿河の富士山の浅間大社奥宮から分霊奉祀されたと書かれています。

富士山登山口
案内図

いよいよ、念願だった九州の富士山に登ります。
登山道はコンクリートで整備された一本道で、土の上を歩くことはありません。
はじめは遊歩道の感覚でしたが、途中から意外と急勾配に…整備された方々のご尽力に頭が下がります。

もみじの新緑が鮮やか、艶々のムサシアブミに囲まれます。
息が切れながらも、20分で山頂直下に到着。

南側の見晴らしがよく、すぐ上に東屋があります。

階段を16段+14段+15段登ると山頂の社殿へ。

標高180mの富士山山頂

まずは社殿を開けさせていただいて、お参りします。
次に三角点などの基準点があるか社殿の回りを確認しましたが、何もなさそうです。
山頂は北、東、西は木々に覆われていますが、南側の口之津港の眺望は見事。
また、山全体の整備が行き届いていて、地元の人達に大切にされていることが分かります。

富士山山頂からの眺め

写真を撮ったり、景色を眺めたりで、山頂付近に1時間ほど滞在。
勾配のある登山道をゆっくり下りて、15分で鳥居のある登山口に戻ってきました。
結局、誰にも会うことがなく、自分のペースでのんびり出来ました。

南島原市の名所めぐり

実は今回もう一つ目的があって、明朝に富士山の山頂から日の出を拝もうと思っています。
下山後、南島原市の名所めぐりと日帰り温泉、夜は車中泊です。
岩戸山の座禅石は、海との高低差に腰が引けました。

再び富士山の山頂へ

翌日5月5日、朝5時すぎに起きて富士山へ。
天気は下り坂。
空には薄い雲が広がっています。
日の出の時刻ちょうど、5:28に山頂に到着しました。
山頂東側は見晴らしが悪いのですが、しばらくして木々の間から隣の山の稜線付近にキラキラと陽射しを確認。
手を合わせ、2日間の山行に感謝して富士山頂を後にしました。

下山後、帰りは島原半島の西側を北上するルート。
両子岩(ふたごいわ)を見て、街の中から湯気が立ち上る小浜温泉を通る頃には、ポツポツ雨が降り出しました。
島原半島がとても気に入ったので、また再訪する予定。
写真のパンフレットやチラシは、今回、南島原の名所めぐりの際に利用させていただいた資料です。
次回は雲仙普賢岳に登った後、ジオパークをめぐる旅を計画します!!

パンフレット

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